楽しい果物の学び「奥深い果物ワールドpart5 果実がなる場所にも個性がある〜結果習性〜」

楽しい果物の学び「奥深い果物ワールドpart5 果実がなる場所にも個性がある〜結果習性〜」

学んできたことを、こちらのブログにも共有します。

 

2025年1月13日火曜日祝日 振袖姿の輝く新成人たちが成人式に向かう中、

中野セントラルパークカンファレンスにて コミュニティTOKYO主催による 新年最初のセミナーが開催されました。

大人気でいつも満席になる、

農学博士・JRフルーツパークあらはま仙台専門監 菊地秀喜先生による講義です。

2019年から続く奥深い果物の講座が大盛況で、 シリーズ化されて今回が5回目になります。

会場の演台の上に、4種のリンゴと小枝が9本並んでいるのを見つけて 胸が高鳴ります♪

最初にコミュニティTOKYOの 増田純代代表から、はじまりのご挨拶

和やかな雰囲気で司会進行に移ります。

講義の前に菊地先生は、 コミュニティTOKYOで講義をしてくださる事になった経緯、

名誉役員の上原恭子さんとのご縁から始まったことを大切そうにお話ししてくれました。

そのご縁をずっと大切に、そして上原さんから広がっているご縁も大切にされていること、

菊地先生の素晴らしいお人柄がうかがえます。

そしてコミュニティTOKYOでの講義では、居眠りする人が一人もいない、食に関する学びに貪欲で、

「知るの統合は大人の楽しみ」という価値に気付いている、 知識欲旺盛な人の集まりだと関心されていました。

嬉しくてますます姿勢を正し前のめりになる私達。

講義に入る前に、菊地先生が仙台で育てて 今回の食べ比べ用にご持参くださったリンゴについて解説してくださいました。

【写真④】

赤 スタンダードフジ (原木のフジ)

青 紅虎 (着色系のフジ 着色モンスター)

黄 うまじろう (食味向上系)

緑 美丘 (フジ×世界一)

 

先生曰く、「本当のフジの味を知らずに食べている人の方がはるかに多い、 本物の味はこれだ、と、一度つかんでもらうことで、味が違うと感じた時に 今年の気象の影響や収穫期の違いなどによるものだと分かる。

今回のリンゴも限りなく本物の味に近く、糖度が15度以上ある。収穫期が早いものとの違いが分かるはず。」とのこと。

食べ比べの時に意識したいことは、リンゴの糖度の高い部分。 軸と反対側が甘い。(例外:ブドウの房は肩)

まるごと一人で食べるにはいいけれど輪切りにして分けしちゃうと不公平になるから、 切り分け方にも気を付けたいですね!

また、食べ比べの他に、お土産用として全員に一つずつお土産として「宮美フジ」という着色系のリンゴもご持参くださいました。

着色系にしては、今年は酸が残ったので、酸味と甘味で、より濃い味の宮美を楽しめて、

仙台では今年一番人気があった品種とのこと。

なんとも嬉しいお土産に、感謝です。

早速講義のスタートです

まずは前回の復習から ミネラル、タンパク質、炭水化物 ミネラルってなにもの?

大きく4つ、何だっけ? カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム。 硬水軟水の違いは?硬水はカルシウムが多い。

ヨーロッパは硬水。日本は軟水。

思い出したところで、

前回、part4の続き テロワールから読み取くワイン産地について

シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ナパ・バレー

お話の中で印象的だったのは、ヨーロッパの雨量が月に40mm位と少ない産地では、ぶどうのべと病が少ないのに、一昨年だけ雨量が多く、べと病で大変だったと。

仙台は月に100mm以上の雨量があるので、べと病予防に毎年大変なご苦労があるのだろうと思われます。

「砂地と粘土質のどちらの方が味の濃い実ができると思う?」と聞かれて分からない私… 水分ストレスがある土だと甘くなるそうです。

 

葉の光合成については、適度な気温と日照が大切。

14:00頃には光合成の働きが終わってしまうので、朝から昼まで葉に日が当たると良い。

逆にリンゴの着色には夕日が当たる方が良い。

などなど、ワイン産地について、テロワールから読み解き丁寧に説明してくださいました。

そして今回の テーマ 「奥深い果物ワールドpart5 果実がなる場所にも個性がある〜結果習性〜」

今回は、果物の枝を9本、ご持参くださいました。

ご紹介くださった順に 手前から

①シャインマスカット

②イチジク

③リンゴ

④ナシ

⑤ナシ (後で先生がシールを付けました)

⑥赤フサスグリ(グロゼイユ)

⑦黒フサスグリ(カシス)

⑧キウイフルーツ

⑨ブルーベリー

頂芽(ちょうが)、葉序(ようじょ)について、 実際の枝で分かりやすく解説してくださいました。

葉序、覚えられたかな? 葉が光を浴びる工夫。 例えとして、ナシの枝にシールを付けて葉序の説明をされました。

2/5の葉序。2は2回転、螺旋状に720度回転したら一周。その間に葉が5枚付く、ということ。

720を5で割ると144の角度に次の芽が付いている。 5で、もとの角度に葉の芽がある。

このように葉の位置がずれることで日の光を浴びやすくなっている。

(ナシ、リンゴ、ブルーベリー、イチジク。唯一違うのがブドウ。右左で½の葉序)

果物によってなる場所違います。

剪定で失敗しないように、それぞれの枝の特性を知っておく必要があります。

頂芽に花がなる果物の先端を刈り込み剪定してしまったら、花が咲かず、果実もならないですね。

柑橘と柿の場合、表年と裏年とありますが、上手な農家さんは着花数を調節しているので、毎年の収穫量のバランスが良い。

種から果実になるまで、菊地先生が育種したサワールージュという品種のリンゴは、

11年で花が咲き始めたそうです。

幼若期の枝にはシカに食べられないようにトゲがあり、剪定した幼若期の枝を踏むと長靴を貫通して痛い思いをするそうです。とっても痛そうです。   ・・・と、講義の序盤で、かなりの学びの量です。

この他、笑いが巻き起こる話や、種の数の話、 窒素が必要な理由、葉が黄色くなる理由の4パターンについて、

花芽はいつできるか、 自家受粉、単為結果タイプ、屈強な子孫を残すための工夫、 固定種、原種のおさらい、と、丁寧に説明してくださり、 私たちの知的好奇心を満たしてくださいました。

最後に、

「 本当の果実の味を知ってもらい、それを生活者に伝えてほしい。 品種を育成した人は、完成したその品種が美味しいから世に出した。 もしも手にした果実が美味しくない場合は、生産者、流通、市場、生活者、どこかで味を落としてた理由があるはず。 本当はおいしい品種だと知って伝えて欲しい。」とおっしゃっていました。

 

私たちは、本物を五感で知り知識を深めて生活者に伝えるという、大切な役割を担っているのだと改めて身が引き締まりました。

part5の今回も、お忙しい中、私達のために時間を割いて深く楽しい講義をしてくださいました 菊地先生に心から感謝致します。

次回のpart6を、今からとても楽しみにしております!

最後になりますが、 今回もコミュニティTOKYOの役員、スタッフの皆様のニコニコ笑顔に出迎えていただき、

会場に入った瞬間から癒され楽しく安心して受講できました。

素晴らしいイベントを企画・運営してくださり コミュニティTOKYOの役員、スタッフの皆様、

ありがとうございました。

 

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